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シリョウ設定資料集

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モチ

モチ

ホワイト・インゴットとも。起源は惑星開拓中に「発見」された食品である。

ある開拓地の惑星は気候が厳しく、現地での自給自足のために持ち込まれた作物の多くが実らず、開拓者たちは食料問題に直面する事となった。状況は深刻で、船に載せていた保存食も底をつき、開拓地を放棄しての帰還すら検討されていた。
そんな中、発電機の燃料として持ち込まれ栽培に成功していた非食用穀物の、燃料用に加工したものである直方体のインゴットを空腹のあまり食べた開拓者がいた。
味には期待せずただ少しでも栄養になればとの行動だったが、意外にもそのインゴットの風味は悪いものではなく、それを知った開拓者達が様々な調理を試したところ「焼いて色々つけると美味い」と判明した。

後にその食べ物は開拓者の母星に伝わる似た形質の料理から「モチ」と名付けられ、過酷な環境でも発電用の設備と資源を流用して容易く製造できる事から惑星開拓における食料のスタンダードとなり、また食用米を原料としたライス・モチが料理として普及することともなった。当然ながら、ライス・モチは燃料用穀物を素材としたものより美味。
モチの製造には起源通り材料を燃料精製用の圧縮機に放り込むコロニスト・スタイルと、米を搗いて成形するシェフ・スタイルがあり、シェフ・スタイルの方が味は良いものの価格は高い。

ヴィルーパにもライス・モチ店は多く、オショウをつけた塩辛いものからクリームをかけた甘いものまで、多様なモチを楽しむことができる。