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ヴィルーパネットワーク

ヴィルーパネットワーク

概要

ヴィルーパと他星系をつなぐ、物流・情報等のネットワークの総称。
『門』と呼ばれるゲートを使い、各ポイントを結んでいる。
ヴィルーパへ訪れる観光客も、このネットワークを利用して他星系から来訪している。

観測者で利用される通信機器類にもヴィルーパネットワークが利用されており、宇宙規模での即時通信が行える。

オーパーツ「大鳥居」の解析結果をもとに開発・運用されているが、大鳥居の存在は観測者によって秘匿されており、外部に対しては移動系のオーパーツを解析したことによる産物だとするカバーストーリーが流されている。
大鳥居の解析結果を知るものは極少数であり、ヴィルーパネットワークのコア部分も同様にブラックボックスとされる。

一般には「観測者からの技術提供で、宇宙空間を今まで以上に、安心安全に移動できるようになりました」といった形で受け入れられている。


星空門モジュール

星空門モジュール【せいくうもんモジュール】

ヴィルーパに損壊した状態で存在する構造物。
使用方法は「同一規格モジュール間でのハイパーレーン航法」であると推定され、いわゆるジャンプレーンの中継ポイントとして建造されたと思われる。

星空門モジュールによってリンクされた星系は超光速による宇宙間移動が可能とされ、またモジュール自体も現在は損壊しているものの相当の大きさであったと推測されている。
ヴィルーパにおいて確認されているモジュールには、最大で大型艦艇と同程度のサイズが存在する。

外部からの光が当たる層ではモジュールがキラキラと輝き、宇宙からでもまたスケールの大きい建造物であるため、それぞれに観光スポットとして人気がある。

星空門モジュールそれ自体は数百年前に解析が終了し、現在は小型・量産性に優れたハイパーレーンドライブが代替として確立している。
しかし実際には観測者 (あるいは別の組織) によって、この失われた技術を再現できないかと定期的な調査がなされているとの噂もある。

“道”と星空門モジュールの違い

“道”について

ヴィルーパによって任意に敷設できる、ヴィルーパネットワークのメイン経路。

全貌が把握できているため、ヴィルーパ自体の移動には主にこちらが使われる。

移動は一瞬で行われる。

星空門モジュールについて

経路そのものは既に敷設されていて、新たに造ることも出来ない。
“道”よりも低コストで利用できるとされるが、経路が決まっているなどの理由で小回りがきかない。

全貌が不明であり、また未知の文明が星空門モジュールを通って現れる可能性もあるため警戒されている。

移動には多少の時間を要する。


歴史

年代出来事
SO元年ヴィルーパ発見と同年、ヴィルーパ星系で星空門モジュールが発見される。
この時点で星空門モジュールの機能は不明。
SO 400年代大鳥居の解析結果からヴィルーパネットワークの基礎理論が完成する。
なお、コア理論については特定の人物のみに秘匿される。
SO 520年代大型宇宙船サイズから小惑星サイズまでの試験機による“道”の実証試験が行われる。
不発や時空のねじれに巻き込まれる等の失敗を繰り返しながら、1割ほどの成功例が出る。
その後10年間の試験により、“道”のサイズが大きいほど成功率が高いことが判明。
SO 550年代様々な試験の末、惑星サイズの物体へ使用することが適正と判明。
ヴィルーパの惑星改造・戦艦化における移動装置として採用される。
SO 900年代技術発展により小型化への道が拓ける。
惑星内での使用を前提とした、“道”の小型化開発計画が開始。
同年、セクター■■■が空間ごと撹拌され壊滅。
ヴィルーパ戦艦化計画への影響を鑑みて事件は隠蔽、小型化研究は封印される。
SO 990年代ヴィルーパネットワークの稼働試験が行われる。
“道”によるヴィルーパの星系間移動に成功するも、移動先において惑星の公転周期に大きな乱れが生じる。
これを受け、“道”の使用に対して法整備が行われる。(ヴィルーパネットワーク法)
OE 1000年惑星改造が終了し、ヴィルーパが公転軌道から外れる。
OE 1100年代星空門モジュールの用途について、ハイパーレーン航法用との仮説が提唱されるも実証に至らず。
OE 1500年代他星系において星空門モジュールと同型の構造物が発見されたことで、ハイパーレーン仮説の再検証が行われる。
OE 1600年代星空門モジュールを利用したハイパーレーンドライブが実用化。
小型・量産性に優れたハイパーレーンドライブの製造開始。
以降、ヴィルーパは2系統の星間移動手段を持つことになる。