風化病
風化病
(通称:痛風)
概要
下層の一部区画で起こる風土病の一種。一定周期で金属の表面が分解を起こし、風化や摩耗を引き起こす。
非金属には影響がないが、これにより生体と装備の接続部分の接触不良が発生し、可動時に非金属部分を巻き込むようになる。
金属分解性バクテリアが原因のため、熱湯消毒や洗浄による処理の後、修復を行うのが望ましい。
原因
Sector 280x “Fallen City” 近郊の一部地域にて発生する風土病。
墜落した都市の一部であるCouroad社の設備「Couroadリサイクルセンター」の中で増殖・流出を続ける「汎用金属分解バクテリア “グラナーゼ”」が破損した施設から漏れ、周辺一帯を汚染していることが原因である。
グラナーゼは金属に付着すると爆発的速度で分解と増殖を繰り返し、代謝物として純金属を排出する。
これを用いて不法投棄物から資源を再利用するのが目的だったが、代謝物の金属粒子が細かすぎて回収が難しい上、結合している金属であれば全て分解するため取り回しが至難の業であった。
Couroad社はそれらの欠点から増殖プラントを含めて下層に投下したものの、その際にプラント能力は生き残ってしまった様子である。
グラナーゼは水分に弱いため、下層の大部分では雨によって死滅する。発症地域は不幸にも乾燥地帯となっているため、外部地域には拡散しない病気扱いとなっている。
症状
Couroadリサイクルセンターから吹く風速8.2km/h以上の風に乗ってグラナーゼが飛来するため、強風が発生する際には戸締りをし、家全体をビニール等で覆うことが必須。
強風を浴びた者は金属部分が激しく分解し、風化する。金属部分と有機物の接合部分の接触不良が発生して激しい痛みを生むことが多い。
浸食速度が速いため、痛みが発生してから気づくというケースも多い。
このことから、発生する地域では「痛みを風が運んできた」ということで『痛風』と呼ばれることもある。
治療
グラナーゼは風で舞い上がるが、有機物の上に落下した場合は休眠状態に入る。通常の殺菌方法で殺せるほか、有機物で表面を洗うだけでも処理できる。
罹患した患者は即座に風呂に入れ、全身を水で洗い流すのが良いとされている。