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下層の住民

下層の住民

代表的な種族・住民としては以下の通りだが、 その他にも多種多様な種族が生活している。

-色ツキ-

下層で生活する住民。いろつきと読む。

下層では、上層中層の違法操業化学プラントなどから排出された汚染廃液が酸性雨として降り注いでおり、その影響により肌が黒く変色している人たちのことを”黒ビト”と呼んでいた。
しかし近年では、排出される廃液成分の変化により黒以外の変色も確認され、彼らに対する蔑称はひとくくりに”色ツキ”とされた。

廃液により汚染された身体は、毛穴などからの出血などといった外面的な症状や、免疫力の低下による感染症リスクが高まるといった内面的な症状も発生する。
免疫力の低下により、通常では感染しないような病気にも罹患したりするため、さまざまな感染症の保菌者として侮蔑的な目線を向けられることが非常に多い。 
感染症になりやすいことや酸性雨防止のためにレインコートなどの雨具を常に着用している”色ツキ”が多い。

上層中層には空間の大規模洗浄を目的とした人工降雨の日が存在する。
普段は下層から上がってこないような”色ツキ”住民もこの天候の日を狙い、中層での用事を済ませることがある。


「しかし…中層・下層間には検問があって下層の民は簡単には上がれないはずだ。なぜ下層住民が中層で見受けられるのか…今後の調査に期待しておこう」 —とある局員

-継ギハギ-

下層の厳しい環境に耐えるために肉体を機械化した住民。つぎはぎと読む。

各個人により機械化した部位はまちまちである。
時に粗悪なものや世代遅れのパーツを組み込んでいる者もいる。またその特徴から、標規正会に所属している者も少なくない。
彼らの大半は機械パーツ部分に高価な対酸化コーティングを施すことができず、酸性雨から身を守るために他の下層住民より厳重に体を覆うような雨具を着用している。
その姿から”継ギハギ”と蔑称されている。

-スゲ我エ-

下層に住む原住民の一つ。すげかえと読む。

生まれた時から頭部が不定形な状態であり、頭部になりそうな物を装着することで生命活動を維持する事ができるようになる。
性格は温厚だと言われている。

生態として、頭部になりそうな手頃な物があると取り換える行為を定期的におこなうようである。
下層には死体などが普通に落ちているため、その死体の頭部や他部位を自分の頭にする行為が見られる。
そのため倫理観は他の生物と比べると低いと見られている。