中層の食べ物
BrushDip
中層で作られたことが始まりとなる密造酒。
名前の由来は税金回避の際に「配管清掃用のブラシ洗液(BrushDip)」と偽装ラベルを張ったため。
味を醸し出す少量のエッセンス(BrushDip)と、ベースとなるスピリッツで構成されており、両方を専用の機械で混合・熟成することで完成する。
熟成期間は1日程度であるが琥珀色の液体と複雑な味わいをしており、「手間暇かけずにウイスキーと同じ味わい!(販売会社のセールストーク)」とのことである。
ジリア「本物のウィスキーに若干近いけど……本物に近づける人がヴィルーパには殆どいないんですよね。」
キューブ・ミート
POP SIDER
中層・上層で一般的に飲まれているR&Mフーズ社製の炭酸飲料。強炭酸でお酒の割り物としてもよく使われる。とても爽やかな後味。
強炭酸好きのリクエストに応えて工場の限界まで炭酸ガスを入れたバージョンもあり、そちらは飲むと口の中がすごい事になるためよく罰ゲームに使われている。
Olime 100%
ビオトープ産の果物「オライム(Olime)」を100%使用したR&Mフーズ社製のジュース。老若男女問わずよく親しまれて飲まれている。100%ジュース独特の苦味が少なく飲みやすいのが評判。
オライムは円柱に近い楕円の形の果物で、オレンジにキウイのような毛が生えた皮に包まれ、中は黄〜黄緑色の身が詰まった柑橘類に似た特徴を持つ。
甘みが強く、爽やかな酸味が特徴。食後のデザートやスイーツの加工にもよく使われている。
バイオラテラル(bio-lateral)
全人類食品.incで販売されている飲料。飲用するとエナジードリンクになったりリラクゼーションドリンクになったりする。
原料の詳細は企業秘密。「天然」素材を使用しているとのこと。
製造元も不明。調査しようとすると不思議と真相にたどり着けないらしい。
O-Shou
O-Shou (押醤/オショウ)
ヴィルーパにおける禾ワ風料理ブームを受け、大森醤油製造店が新たなブランドとして販売を始めた調味料。
流行に合わせた新商品の検討が行われた際、禾ワ風文化で使用される調味料の実態が不明なまま同社のベストセラーでもある清涼飲料水「醤油」の原液を代用し、それが意外にも好評を得られたことで開発が決定した。
ブランド名の由来は商品化のきっかけとなった「醤油」および禾ワ風料理として代表的なもののひとつ「オスシ(押寿司)」であり、このブランドがそのまま調味料の一般名詞として定着しつつある。
同社製品らしく香り高いのが特徴。スタンダードな風味の“アワ”、海藻の旨味を取り入れた“コブ”、魚介類に合わせた“ニギリ”などのバリエーションがある。
オスシ
伝わった情報をもとに科学再現された料理。ペースト状のネタをコーティングすることで、ほぼ伝聞に近い形で再現されたもの。
桝状のケースに敷き詰めたお米の上にコーティングされたネタペーストを乗せ、均等にカットして出来上がる。
伝来者曰く「目を閉じて食べれば寿司だ」との評価。見た目をとって「これは押し寿司だね!」と言われたものが曲がって伝わったのか、商品名は皮肉なことに「オスシ」と呼ばれるようになってしまった。(伝来者たちには名前そのままに押寿司と表記する人たちもいる)
モチ
ホワイト・インゴットとも。起源は惑星開拓中に「発見」された食品である。
ある開拓地の惑星は気候が厳しく、現地での自給自足のために持ち込まれた作物の多くが実らず、開拓者たちは食料問題に直面する事となった。状況は深刻で、船に載せていた保存食も底をつき、開拓地を放棄しての帰還すら検討されていた。
そんな中、発電機の燃料として持ち込まれ栽培に成功していた非食用穀物の、燃料用に加工したものである直方体のインゴットを空腹のあまり食べた開拓者がいた。
味には期待せずただ少しでも栄養になればとの行動だったが、意外にもそのインゴットの風味は悪いものではなく、それを知った開拓者達が様々な調理を試したところ「焼いて色々つけると美味い」と判明した。
後にその食べ物は開拓者の母星に伝わる似た形質の料理から「モチ」と名付けられ、過酷な環境でも発電用の設備と資源を流用して容易く製造できる事から惑星開拓における食料のスタンダードとなり、また食用米を原料としたライス・モチが料理として普及することともなった。当然ながら、ライス・モチは燃料用穀物を素材としたものより美味。
モチの製造には起源通り材料を燃料精製用の圧縮機に放り込むコロニスト・スタイルと、米を搗いて成形するシェフ・スタイルがあり、シェフ・スタイルの方が味は良いものの価格は高い。
ヴィルーパにもライス・モチ店は多く、オショウをつけた塩辛いものからクリームをかけた甘いものまで、多様なモチを楽しむことができる。
スモ・ペースト
とある惑星で「スシ」という食べ物についていたと言われるペースト。
ヴィルーパでは緑色をしているペーストなら全て「スモ」と呼ばれ、禾ワ堂弌などの居酒屋で「スシ」を食べるときについてくることが多い。
ただし「スシ」専用というわけではなく、他の食品についている時もある。
味は刺激的な感じだが刺激の強さはさまざま存在する。
店によって味や風味、粘度が異なりそれを楽しむために客が来ることもある。
名前の由来は定かではないが、とある惑星でこれを初めて食した者が「スモが口と鼻で暴れているようだ!」と大きく騒ぎ立て社会的に話題になり、その最初の「スモ」だけが定着したという逸話からそう呼ばれているらしい。(この由来は世間一般に知られておらず、巷でまことしやかにささやかれている程度である。)
〇〇・スモ、スモ・〇〇のように味の特徴を示す言葉が入る場合もある。