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中層の会社

中層の会社

下記は中層民に馴染みが深い企業の一部である。


Couroad社

ヴィルーパのインフラを担う、“道”を作る企業。

企業理念

Couroad社は「全ての土地に道を繋げる」を基本理念とし、ヴィルーパにおける道路開通事業、交通インフラ整備事業を推進することで、ヴィルーパの発展に貢献します。

企業概要

ヴィルーパに道を作る企業。
道と名が付くものには大抵この企業が関わっており、歩道・車道・上下水道・その他インフラを担う。
いわばヴィルーパにおける“国交省”と呼べる存在。

ヴィルーパ企業の中でも穏健派として扱われる。
他の企業と協力して開発等を行うこともあり、地盤整備やインフラの構築ではCouroad社の右に出る者はいない、と言われている。

担うのは道だけであり、そこに建つ建物やその上を走る車などの開発は行っていない。
他企業が発展できるような地盤とインフラを固め、それを売る、もしくは貸すことで利益を得ている。


真の目的

企業理念について

ヴィルーパの交通網システムを支配し、あらゆる企業の活動利益を搾取することが目的。

企業の実態について

道を支配することで、ヴィルーパの全てに入り込むことを目論む企業。
物の流れを把握することで、惑星ヴィルーパ上の活動そのものを把握することを目的としている。

あらゆる企業に“協力”と言う形で張り付き、そこから生じる利益や情報を抜き取る。
他企業もそれは分かっているが、取られる情報や金額よりも協力した際の利益の方が大きいため見過ごされている。

逆を言えば、本当に漏れてはいけないモノを扱う場合はCouroad社の手が入らないようにする必要がある。

中層保護施設団体「光の家」

正式名称「支援児救助団体・光の家」

ヴィルーパ中層に拠点を置く観測者傘下の養護施設。

基本的に未成年の孤児、下層の子ども達を希望のある者から不定期に中層に保護し、衣食住の確立と教育機関につなげる。

施設で成長し、大人になった子達は社会復帰し民間企業に配属、施設の存続、観測者に入社するなど様々な進路へ向かう。

施設は保母である人物とそれを中心に数名の職員、観測者の支援によって成り立っている。

主な活動は下層での炊き出し、下層や別惑星の孤児の保護、育成となる。基本的に保護を目的としているので、荒事が起きやすい案件の際に護衛や用心棒を雇うこともある。

Speak_Aigis

中層に位置するBar店舗。
ヴィルーパでの酒造・舶来品の酒製品の流通から開店された。
酒類の仕入・販売には観測者の許可が必要であり、この店は許可を得て運営している「真っ当なお店」。
提供する者は醸造酒・蒸留酒・カクテル・少々のフード。「お客様に美味しいお酒とおもてなしを」目的としている。
オススメは”ライオットネクター”と”ラ・ショコラ”。

ヴィルーパ港埠頭株式会社

ヴィルーパ港埠頭株式会社 Villper Port Terminal Corp. (VPC)

ヴィルーパ中層港湾区域を管理・運営する企業。
企業理念は「ヴィルーパと外宇宙を結ぶ大動脈として、ヴィルーパ港の発展を図るとともに、中層地域社会の成長に貢献します。」

イータ総合自動車工業

イータ総合自動車工業(イータ自工)

中層向けの電気自動車や他社のパーツを取り扱う自動車メーカー。
内燃機関も取り扱っているが、近年は環境配慮から規模を縮小させている。
この会社が卸す貨物自動車はパーツ単位での修繕ができ、整備性にも優れていることから多くの運送会社に採用されている。

イーヴィス

ヴィルーパにおけるエネルギー事業のほとんどを掌握する、企業十三連合に属する管理局。
十三連合に所属する各企業から資金を調達することで運営・管理されている。

ヴィルーパの奥底に眠るオーパーツを源泉としてエネルギーを抽出しているとされており、これがヴィルーパの動力源でもある。

ヴィルーパ全体のエネルギー問題を解決している企業だが、イーヴィス自体の全体図は見えず謎が多い企業として有名である。
表側で営業・管理をしている人物の情報以外は公開されておらず、それ以上深い部分については限られたごく一部の人間にしか知ることは出来ないとされる。

イーヴィスの工場は常時発電しており、多量の熱を放出している。
そのため近隣の地域は温度の管理ができず熱い地域になることが多いが、逆に寒い地域で温度を相殺しながら稼働している工場もある。

DB.ONE

危険物取扱時に必須な防護服や保護装置の特許を数多く所有する企業。

社内上層部は創業当時からの世襲制で風通しはあまりいい方ではないが歴代の取締代表達の持つ「我らは皆”虚無”からやってきた一つの体」という理念、つまり究極的な平等という思想が会社全体を導いている。

外部からは危険な思想だと言われることも多い一方で賛同する者も多い。現取締代表は外部露出も多く、支持者の数も少なくない。

D.G. 治安統轄庁

Dog Gallant – 勇敢な犬

ヴィルーパ内を対象としたテロリズムやサイバー犯罪の取り締まり、および企業警備などをメインに活動する、企業十三連合所属の警察機関。
上層から下層まで幅広く活躍している。

観測者からのパイプが太く、D.G.で使用しているスーツなどはオーパーツ技術を運用して作成され、観測者から提供されている。
これにより、観測者と協力するべきという肯定派がD.G.内部の半数を占める。(残りの半分は否定派と穏健派に分かれる)

オーパーツ絡みの事件が起きた場合は、観測者との協力のもとで回収作業の補佐や住民の避難誘導などを行っている。

部隊名は主に犬の名前から取られており、「ドーベル」などの警察犬としての活躍が多い犬種の名を使われることが多い。

所有装備

【EA Suit】

空気を反発させるオーパーツを観測者で解析し、防弾・防塵用として開発されたのがEAスーツである。
スーツ内に空気を反発させる機構があり、外部からの力を受けると同じ運動量で外へ反発させるようになっている。

スーツが受けた力は反発によって軽減されるが、軽減しきれなかった分は人体に伝わるため、あまりに大きな力に対しては耐えられない。

使用する人員にとっては「なんか凄い防弾スーツ」という認識である。

—中になんも入ってねぇのに銃弾が止まる!すげぇ!

【EA Assault】

EAスーツと同様のオーパーツ解析により、空気を銃弾として発射することが可能になった銃。

サイドボタンで空気の使用量を調整することができ、非殺傷弾としても使用する事が可能。
基本的にD.G.の人員はこの設定で業務を遂行している。

Raven ingredients -corporation-

中層で飲食店やインスタント系食品を主に取り扱っている企業。

商品や飲食店は「調理時間が短く栄養価は高い」と高い評価をされているが、その代償か味はそこまで美味しくないらしい。

Raven ingredients -corporation-という名は、食べる時間が短い人々には特に馴染み深い名前である。

「少ない人生に完璧な栄養を」

-鉄港-

「お金を払えば、どんな所にでも連れていく」がモットー。中層や上層のバスやタクシー、宇宙港での運送など幅広く活動している企業である。

オレンジ色と黒色がシンボルカラーであり、鉄港が所有しているバスやタクシーなどは基本このカラーで統一されている。

特に中層での利用率が高く、安全な交通手段の一つとして選択肢に入るだろう。

—–一般男性「どんな所にでも連れていくと言われたけど、まさか下層まで連れてくるとは思わなかった」

' Fⅲ ' (フィスリー)

Active-ONE(磁石反動浮遊システム)を車に組み込み大量生産に成功し、中層、上層に反動浮遊車を大きく広めた会社である。
Active-ONEの製造元であるCouroad社とは大きな取引を継続し続けている為、両社共により良い関係を築いている。
新しい技術の導入により中層、上層の交通事情を大幅に改善した功績やCouroad社の裏で根回しの影響によりここ最近企業十三連合への昇進が確定しているが、急激な成長による企業体制の泥縄状態の影響で労働環境の悪化が目立つなどの噂が上がっているため、一部の慈善団体などが ' Fⅲ 'の視察を実行する事になるが、結果は問題なしとの事。
視察をした一人からコメントを頂いたが特に問題はなく噂に対しての謎は深まるばかりである。

〇〇慈善団体代表 「社員一同皆笑顔でこちらまで笑顔になってしまうほどの会社でした。こんな素晴らしい企業が劣悪な環境だとは私達は思いませんね……我々もFⅲを見習い人々が笑顔で活動できるよう助力していこうかと思っております」

大森醤油製造店



「醤油」という名前の飲料水を昔から製造し販売している企業。
醤油という名は、とある惑星の小さい国で生産されている調味料と同じ名前だが、実際の醤油とは関係がなく社長の「大森哲郎」が色が似ているからと命名。
その後、中層をメインで販売していき徐々に馴染みのあるポピュラーな飲み物となっていった。
この企業は長い歴史を持ち、セクターではおなじみの名前の看板を複数持っており製品の質は絶妙なバランスで決められた風味が特徴。
また新しい製品の開発も行っており、常に新しい風を吹かせることで、消費者からの人気を獲得している。
製造拠点は中層セクター中心部にあるが、販売エリアはそれだけでなく、その他の下層や上層にも広がっている。
そのため、配送拠点も複数あり商品を迅速かつ正確に配送する為 -鉄港-などの配送サービスがある企業とも連携し幅広く対応ができるようになっている。

〇付属商品

白滑石(シラナメ石):通称「冷奴(ひややっこ)」
下層で取れる鉱石の一種 艶のある白色をしており、四方向に極めて完全な劈開性を有するため、どんなに細かく割っても長方形になる。 割ると周りの温度を吸収する特性があるため、冷たい奴の石という意味で冷奴と呼ばれる。 醤油を冷やして飲むのによく使われる。

ロジオン・テック

【ロジオン・テックについて】

ロジオン・テックはヴィルーパ発の工具・電機系中堅メーカーであり、ユーザーの声に寄り添う製品作りを企業理念に掲げる。

その理念の通り、ロジオン製品は高い機能性と低価格を兼ね備え、購入後のサポートも充実している。特に製品の全てに適用される『最大5年の購入後保証』は最大の特徴である。

だが製品クオリティとサポートを保証する代わりか製品の流通量は少なく、人気のモデルは長くて5年(奇しくも保証期間と同じだ)は入荷されない事もザラにある。

スーパーマルチのほか代表的な製品は宇宙空間での作業を想定したポータブルプラズマ接合・切断機「スペースライナー」や飲食店向けの冷蔵庫「ヒョウテン3」など。製品の多くはプラズマテクノロジーを利用しており、「プラズマならロジオン」と称されることも。

【ロジオン・テック製マルチツール「スーパーマルチV2」】

中層の工具メーカーロジオン・テックの多機能電気工具『スーパーマルチ』シリーズのベストセラー。

十二企業職員のような多様な職務を請け負う使用者に向けたハイエンドモデルであり、ある程度の荒事や緊急事態にも対応できる。

主機能は「溶断」「掘削」「接合」「放電」など。電熱器とプラズマ投射機構を備え、熱による切断・接合や投射プラズマ光線による掘削を可能とする。

【偽ロジオン製品、通称「ロジオフ」】

「ロジオン製品」というブランドの持つ信頼性、そして流通量の極端な少なさという特徴のために、予約を待つユーザーをカモにする「偽ロジオン製品」の存在が問題となっている。

それらは俗称として「ロジオフ」と呼ばれ、酷使された中古品や廃棄され市場に並ばなかったエラー品を新品と偽り販売する手口から、ガワだけ寄せただけのジャンクを売りつけるといった悪質なものまで様々である。 「ロジオフ」は主に犯罪組織や下層の犯罪者によって捌かれており、その収益は彼らの懐へと収まる事となる。

ブランドの信頼を重んじるロジオン・テックは正規ロジオン製品の流通阻害や風評被害に繋がりかねない「ロジオフ」を問題視し、ロジオン直接の販売店や正規代理店だけを利用するようにと注意を呼び掛けている。

【他社との関係】

ロジオン製品は他社製品に対し性能で優位を取っており、十二企業エージェントなど高性能を必要とするユーザーには重宝されるが、一般企業においてはその入手難度は勿論「そこまでの高性能を必要としていない」という点で選択肢から外されることが多い。 オーバースペックな希少品より直ぐに数を確保できる他社製品の方が用途に合っている現場が普遍的であり、ロジオン製品はツールに命を預ける必要のある危険な現場(修羅場や宇宙だ)でのみ姿を現すものと市場内で差別化されている。

【ロジオンのウラ話】

ロジオンテックは特に陰謀を帯びている訳でもない、真っ当なメーカーである。

商品製造に用いられるテクノロジーに異常性はなく、その高品質はあくまで技術の粋を集めたが故のもの。

だが一点、ロジオン製品の『購入後保証』は「親切すぎる」「素直にやってたら採算が取れない」と不気味がられる事がある。

実際のところ、その疑問は正しい。

ロジオンの保証は『ロールバック・ジャスト・オンセット・アーカイブ(以下RjOA)』と命名された、函と電子端末で構成されたオーパーツによって成立している。

RjOAは人工の物品(ロジオン社においては出荷前の製品)を「アーカイブ化」し、保証期間―――アーカイブの貯蔵可能期限中であれば対象製品を記録時点まで「復旧」する事ができる。

究極の復帰システム、「出荷時の状態に初期化」を物理世界でやってのけるマシンである。

ただし「貯蔵可能期限」と先述したようにアーカイブはRjOA本体の損耗故か時間経過によって劣化していき、一定の期間(最大5年。アーカイブ全体で1000年までの合計限界年数が存在しており、ロジオン製品の流通量の少なさはそのため)を超えると「巻き戻し」が不可能となる。そのための保証期間である。

あくまで大量生産や修復能力の付与ではなく「既にあるものを入れたら直して返す」だけのシステムであり、自ずと用途は限られる。

また「アーカイブ対象にできる物品」それ自体にも最初に解析・登録によるセットアップが必要となり、巨大なもの・精密な物であるほどセットアップには時間が掛かる。一般的なロジオン製品であれば数ヶ月から一年程度で済むが、仮に観測者が用いるような大型かつ特殊な設備を登録するとすれば100年以上は必要であり現実的ではない。

RjOA自体が(比較的)ささやかな使用法を想定している遺物ではあるが、このような代物を客の満足度向上にのみ用いているという点で、ロジオンは奇妙な真面目さを持った企業と言える。


禾ワ堂弌(ワドウイチ)

中層Sector 2496の中央区302道路の路地裏で経営している居酒屋。

遠い惑星の文化を取り入れており、「料理に禾ワの心」をモットーにヴィルーパの食材を禾ワ風料理として提供している。

文化を取り入れた惑星から流通のコネがあるらしく、多額の料金を払えば味覚チップ同封の本場の味を堪能する事ができるとの事で、異国の料理に惹かれ様々な人種がこの居酒屋を訪れるのである。


店主曰く「禾ワ風料理で本当に合っているのか?」と客から問われた事があるようだが、「私が料理を習った惑星では禾ワ風料理と言われていたので合っている」との事。


トビアシ運輸

主に中層・下層での運送業を扱う中小企業。

クライアントの匿名性を徹底的に守る姿勢と、車輌やドローンを使用せず重義体化した配達員が直接荷物を運ぶスタイルが特徴的であり、企業から裏稼業の面々にまで一定の信用を得ている。

歴史

トビアシの創業者はある十三連合の戦闘部隊で指揮を務めていた元企業軍人ササキ・トビアシであり、傷痍や心的外傷により戦闘行動が不可能となった重義体者の再就職が困難である現状(破壊槌じみた巨大な腕や圧倒的脚力を有した機械脚を着けた者が一般業務で働くことは難しい。手足を換えようにも、戦闘用に最適化されすぎた義体からそれを取り除くための再手術には金が必要であり、治療費や日々の生活費に追われる中で再手術代まで工面することはできない) を憂い、そういった失業者たちの受け皿として会社を建てたのが始まりである。

ササキ自身、企業人時代にある未開拓惑星の開拓権を巡る戦争の中で、十分な補給の得られない荒廃した地でひたすらに戦い続けるという過酷な体験を経たことで 「欲しいものが直ぐに・確実に・安全に届く」環境への拘りを持つようになり、再スタートの方法に運送業者を選んだことにはその体験を基とした理念の影響が大きい。
(経済誌:連合現代第77号のインタビューより)

社風

トビアシの配達員は基本荷物を背負った「荷者」とそれを守る「衛者」のツーマンセルで荷物を窃盗・襲撃から防衛しつつ配達を行い、そのため治安の悪い下層内で安定した配送を行うことができる。また下層を牛耳る犯罪組織の中もトビアシを利用する者は少なくなく、その縁から一部組織の縄張り内ではトビアシ配達員への攻撃が抑止されている。

しかしその業務内容から、十三連合が一角・Couroad社との関係は険悪。

Couroad社はトビアシや他の運送業者による公道の利用に対し重税を課しており、傷痍軍人等を多く擁し彼らを養う必要のあるトビアシ社にとってそれは大きな悩みのタネとなっている。 他の企業はドローンを主な配達方法とし人件費・維持費を削る、送料を高めに設定するといった方法で乗り切っているが、トビアシは人を削れない事情と下層客からの信頼が故にどちらの方法も取れないため、そのため配達員が人間のみであるという点を活かし様々な法の抜け穴を突いて税から逃れている。
その最もたるは重義体の脚力でビルの間を跳ね回ることで「道を通っていない」とする運送術『飛脚走法』である。

当然Couroadも税逃れに黙ってはいないが、下層での商品展開においてトビアシと業務提携を結んでいる全人類食品.incの後ろ盾により、今のところ直接的な介入の矛先を向けられずに済んでいる。


R&Mフーズ

主に中層の住民をターゲットとしたインスタント食品メーカー。
開けてすぐに作りたてのような温かい料理が食べられるという画期的な仕組みのパッケージを採用しており、忙しい人々の心強い味方となっている。
配送ミスなのか極稀に下層でも商品が出回っており、(下層の住民にとっては)超高額で取引されることがある。

全人類食品.inc

上層から下層まで幅広く商業展開をしている、企業十三連合に所属する企業。
食料・薬品・精密器具など幅広い品目を取り扱っている。

しかし社内のモットーが「無駄なく金を稼ぐ」であるため、粗悪品や不良品などもしばしば出回っており、その比率は下層が最も多い。
(社内は粗悪品や不良品を認知しており、そういったものは上層部の指示で下層に回しているとされる)

上層部に近い部署などは気味が悪いほど統率が取れており、何かしらの洗脳系オーパーツが使われている可能性がある。

天霧重工

武器、兵器、車両など多岐にわたる事業を展開している企業。柔軟な経営の理由はこの企業の99%がAIによる自動制御だからである。
案件の受注からマーケティング、設計や製造そして会社の拡大まで全てがAIによって運用されており、問題発生への対処もすべて自己完結させることができる。
このシステムは全てを統括するような中枢となるユニットを持たず、全ユニットがデータリンクをすることによって一種のニューロンのような働きをし一つの脳のように動く。
そのため脆弱性が低く、常に最高効率で会社を運用することができる。
この企業の最小単位は人ではなく、ユニットと呼ばれる。ユニットは一種のプログラムで物質的には存在しない。
ユニットは一つでは意味をなさないがこれが1億、10億と集まることで様々なことができるようになる。
その数は常に一定になるように管理されており、何らかの原因で欠損した場合にのみそれを補填する形でコピーされる。
また一つ一つが優れた記録媒体としても機能するため、お互いのデータをリンクすることで円滑にタスクをこなすことができる。

Astrobotechs inc.〈アストロボテックス〉

astrobotecks logo

ロボットやアンドロイドの設計・開発を手がける会社。

███惑星にて、アンドロイドの神経系回路設計の先駆けである███社の子会社として設立。

その第2支社をヴィルーパに構えたが、親会社と完全に独立した際に、第2支社を本社として移転。その時その業績やヴィルーパの発展に貢献していること等を評価されて、企業十三連合に所属した。

主な業務内容は他社から依頼されたロボットまたはアンドロイドの電子回路の設計、組み込みソフトウェア開発、部品の設計と、ソフト面からハード面までを手がけている。

主な設計製品は量産型の社内警備ロボット、家政婦アンドロイドなどがある。

裏ではオーパーツの研究を観測者に隠れて進めようとしている部署があり、オーパーツとアンドロイドを組み合わせた新たな製品の開発に取り組んでいるとかいないとか……?

コルタナ・セキュリティ

最大手の警備会社のひとつ。

民家の警備システムの監視・保全から上層の重要施設の警備まで幅広く業務を展開しており、数多くの実績を持つため民間からの信頼は厚い。非常に高額ではあるが個人向けのプランも展開している。

民間施設の警備であれば一般的な警備員の範疇に収まる装備が支給されるが、非常に重要か危険な場所での業務の場合は軍用スペックのライフルやパワードスーツ、装甲車といった、民間軍事会社と比較しても遜色ない規模の装備が支給される。 稀に下層に訪れた上層企業の役員の護衛についている姿が見られるが、彼らのロゴマークを見たらほとんどのレジスタンスは手出ししようとは思わないだろう。 もし手を出そうものなら、30分後には彼らの精鋭チームによって隠れ家諸共粉々にされることが分かっているからだ。

CouroadTrafficGuard 〈コロード交通警備隊〉

管轄:中上層。道路とその隣接地

ヴィジランテの中でも最も古株かつ、広大な管轄を持つ一社。 交通犯罪の殆どを取り締まっており、その追跡は大胆かつ執拗。時には犯人検挙のため他の警備会社・ヴィジランテと一戦交えることも少なくない。その犯人検挙への執念は装備にも現れており、捜査車両は常にフルチューンの最新車種が配備され、中上層の子どもたちやモーターファンの羨望の眼差しを惹き付けてやまない。

strawberry

水商売企業を纏めている大元。

strawberryから子会社のようにいくつもの系列店が存在する。

系列店ごとに風俗、キャバ、パブ、無料相談所などと系統が分かれ他惑星人種専門の店なども存在する。

店によって値段設定はピンキリで高級店レベルになると上層から降りてくる人達もいる。

またstrawberryは水商売だけの利益だけでなく嬢たちに「ありがたいお水」や「美肌効果の化粧水」などを高値で売って儲けてもいるが、勿論そんな効果はない。

下層からも稼ぎ口として嬢になろうとする者がいるが、下層民は余程の美形等でない限り弾かれる。

追記:

能力があれば、人種問わずあらゆる女性を社員として雇っており、その影響は広範囲に及ぶ。

他企業にスパイとして潜り込んでいることもあるため、下手な情報に至っては企業十三連合の調査部隊にも引けを取らない。

Catch Match Patchworks

CC1878年創業の比較的新しい企業。
その時期に移住してきたリクスダタン星系の出身者が中心となっており、彼らの風習により本社位置は常に移動し続けている。
顧客第一、素敵な出会いをあなたにがモットー。

マッチングサービスの運営企業である。
出会い系や職業斡旋などを、上中下層所構わず展開している。
一般的には出会い系のイメージが強いが、食べ合わせや今日の献立、製品の互換性等様々なマッチングも行っている。
また必要な技術を持った企業同士のマッチングや、同程度の技量を持ったライバル等のマッチングも行える。
マッチングを必要としているならそれがテロリストだろうと何だろうと、必要とあらば引き合わせる。
接点のない上層企業とテロリストが結びつく時、彼らが引き合わせたのかもしれない。

なおリクスダタン星系の出身者は粘菌状の知性体であり、他者に取り付き共生関係を築き発展してきた歴史を持っている。
彼らはヴィルーパの様々のものを結びつける媒介物となり、共生関係を築こうとしているのかもしれない。

HamVargas0821 (ハンヴァーガス・マルハチニーイチ)



パンにヴァーガスという人工タンパク質を挟んだ料理をメインに販売している店舗。
提供料理は基本3分以内に客に提供され、お店の回転率を上げる事によって商品の安さを実現している。
お店の名前の由来は提供してる商品全てが821カロリーで統一されていることである。
どんなセットでも単品でもカロリーは821。一体何が起きているのだろう?

パォウェ専門店



中層の荒野などの地面に住む甲殻類の中身を人工脂膜で巻いた料理「パォウェ」を専門で取り扱う店舗。
甲殻類には色々種類があり、毒や中毒性の高いものも多く危険度に比例して美味になるという特徴があり、こういった店舗はそれらの問題点を無くし料理として提供する事ができる数少ないお店である。

念飲赤 (ネイセ)



中層などで出回っているお酒を提供している、ごく一般的な酒屋。

ときおり独特な風味の酒類を提供する事があり、マニアは定期的にこの店から情報などを仕入れるとか。

PerPer@PER



中層にチェーン店の如く複数オープンしているダンスバー。
お店で流れている曲やお酒などは全てPerPerが提供するもので、外からの持ち込みは基本NGとなっている。
店員などの対応はとても親切で皆笑顔である。ここで仕事をしている人達はきっと今の仕事に満足しているのだろう。

ウィッカ・ケミストリ

【概要】

薬品を取り扱う星外企業であり、ヴィルーパ上層に支社を構える。本社の所在地は小惑星ペイガム。
ウィッカの取り扱う製品は各種医薬品や研究用試薬といった一般的な「薬」だけでなく、飲用することで奇妙な効果を発揮するものや、薬液自体を他者を攻撃する武器として使用できるものといった特殊な薬品も含まれる。それらの薬品は「ポーション」と総称され、ウィッカ社の主力商品となっている。
ポーションはその効能の強力さに応じて大まかに第一種~第四種の階級付けがされ、階級の高さに応じて価格と入手難度は上昇する。
ヴィルーパで流通されるポーションのうち第三・四種のものは後述するジェネリック品含め中・上層で通常の医薬品同様手軽に入手でき、第二種品は高価なものの民間人でも購入可能。第一種のものは一般には卸しておらず、企業相手や研究目的での取引が殆どとなる。

【ポーションの製造と『大釜』】

ポーションはウィッカ社が保有する『大釜』と呼ばれるテクノロジーによって調合される。
ポーションの調合には様々な素材が用いられ、素材調達のためウィッカ社は多くの星外企業と契約を結んでおり、その縁からヴィルーパ以外の多くの惑星に向けても市場を広げている。
また『大釜』の機能を絞り小型化・量産可能とした『醸造台』の貸出も行っており、醸造台のサブスクリプション代(妥当ではあるが、毎月少し渋りたくなる程度の価格である)を払うことで借用者はそれを利用し精製したジェネリック・ポーションの販売が可能となる。醸造台の利用者は「薬師」と呼ばれ、ウィッカの勢力拡大に間接的に貢献している。
なお醸造台は貸出の際に借用者の指紋・虹彩といった生体情報が登録され、使用時は生体認証によってロックを解除する必要がある。また使用中も調合材料や完成品のログが記録され、ウィッカ社へ全て送信される。そのため盗難品の使用や違法なポーションの調合は通常行えないが……

【違法薬師『魔女』】

醸造台の性能、および調合難度等から薬師が作ることのできるジェネリック・ポーションには第三種までという制限があり、またウィッカの提供する素材のレシピに従わなければ安定した調合を行うことができない。そのため薬師によってポーションの種類や効力に大きな差が生まれることは無い(調合技術の練度やレシピ範疇の工夫によって小さな差は生まれる)が、近年はログのトラッキングを解除し改造を施した醸造台でレシピ外の調合を行う違法薬師・通称「魔女」が増加しており、魔女らによる特異な効力を有した違法ポーションが裏市場で流通している。
調合の素材等に共通性を持った魔女が徒党を組み派閥となる場合もあり、人間の死体を用いた調合を好む『屍蝋館』やオーパーツの素材化を研究する『O∴O∴(オーツ・オー)』など組織として大型・危険化した一派も存在する。
魔女の多くは秩序の届かない下層に潜伏し、中・下層の犯罪組織を相手に取引を行う。特に違法ポーションの各地への売買を行える各マフィア組織との関係は深く、組織に属し専属魔女として活動する者も少なくない。
ウィッカ社は表向きは違法ポーションの徹底的な取り締まりを掲げているが、強力な魔女一派は研究による新たな調合レシピの提供と上納金を引き換えに不問とされているのが実態である。

【観測者との関係】

ヴィルーパ原産の希少素材を求めるウィッカ社と、苛烈な戦闘やオーパーツに関わる研究においてポーションのような効果的な薬剤を必要とする観測者はその需要と供給の一致からヴィルーパ上で蜜月の関係にあり、その関係深さは観測者への『大釜』の7割程の性能を有した特注醸造台の貸与にまで至っている。
観測者内では開発部・医務課が主な調合を担当する他、異常生態課が取り扱う各種生体に関わるものを精製している。

『装丁家』

【概要】

企業の機密やオーパーツに関わる情報を収集し、紙の書籍に編纂し保管する集団。

知識の集積を尊び秘匿を悪とする思想を持ち、収集した情報を商品として取引している(活動資金確保のため。情報を直ちに必要とし、危機的状況や貧困に陥っている者に対しては無償で情報を提供する事もある)ため、後ろ暗い秘密を有する大企業の多くから排除対象とされている。
情報媒体として物理書籍を好むのはデータ媒体の改竄可能性を嫌うのと、多くの文明において本という媒体が知性の集積と共有の為に用いられてきた歴史を尊んでのもの。また、後述する『装丁家』発足のきっかけに本が関わっている事も理由のひとつ。
情報収集には独自の情報網や企業へのスパイ活動、所有するオーパーツを利用する。

その構成員は中層に住む学者・研究者が大半で、また上層大企業の職員や宗教家等も在籍する。立場こそ違えど、一貫した思想のもとに繋がった彼らの結束は固い。
構成員は各々の表の顔における自然な格好をしているが、『装丁家』の集会時には個人の特定を防ぐため古めかしい白いローブを纏っている。企業の襲撃を避けるため集会は下層を転々として行われ、固定のアジトは存在しない。

【歴史】

その起源は惑星旧文明遺構専門の考古学者ラ・セタ・ゾシ(現在の『装丁家』リーダー)率いる研究グループ。研究者達と彼らの唱えた思想に感化された者が集まり自然発生的に発足した組織であり、具体的な機構と言うよりはサークル活動的である。
ゾシ達はヴィルーパ旧文明の遺跡を探索中にオーパーツ『僻地王の遺剣』とそれの鎮座する謎めいた大部屋を発見。部屋には旧文明の文字が記された、当文明における本と思わしき記録媒体が数多く残されており、研究隊はこの施設をいわゆる図書館だったと考えその調査や記録媒体の解読を試みるも、直後に十三連合からの介入が入りグループは図書館含む遺跡への立ち入り権限を失ってしまう。
ヴィルーパに眠る秘密を解く鍵のひとつへ近付いたこと、そしてその鍵を上層企業が独占し、封じ込めていることを知った一同は『僻地王の遺剣』を利用し既に封鎖の進んでいた図書館から命からがら数冊の本を回収。その解読を進めるとともに、本を象徴とし企業の情報統制に反抗する組織の発足を決意した。
なお、解読の進捗は残念ながら芳しくない。『装丁家』が情報の集積を求めるのは、本の解読に必要な資料を揃えるのも理由のひとつである。

【観測者との関係】

その性質から、秘密の多い十三連合からは特に敵視されている組織だが、観測者とは活動資金や企業戦力による『装丁家』攻撃の動向情報を対価に、オーパーツの詳細・所在や観測者の求める企業機密の提供、『僻地王の遺剣』を利用した局員の支援を行うなど協力関係にある。
情報統制上等の観測者の在り方は『装丁家』の思想とは反するものの、観測者との接触時に半ば脅しに近い取り決め(観測者は研究者・思想家の集いがたかが一つのオーパーツで優位に立てるほど甘い相手ではなく、『装丁家』はそれを受け入れざるを得なかった)が行われ現在の関係となっている。特に『僻地王の遺剣』を利用した「運び屋」としての支援はその過程で様々な情報を又聞きできるため、装丁家側としてもWin-Winの活動ではある。彼らもまた、綺麗事だけでは生き残れないヴィルーパの一部に過ぎないのだろう。

【保有オーパーツ】

『僻地王の遺剣』

宇宙開発時代以前のものに近い意匠をした、錆びついた剣。いわゆるロングソード。鍔に8本の古釘が収納されている。
ラ・セタ・ゾシの研究グループが発掘したものであり、この力ある遺物の発見が『装丁家』発足に至る思想のきっかけとなった。
外見以上の硬度を有するものの刃自体は錆のため切れ味が悪く武器としては心許ない。だが秘めた機能は健在であり、何もない所で振ることでその場に空間の「裂け目」を作り出すことができる。
裂け目はただ開いただけではすぐに消えてしまうが、どこかに古釘を打ち込んだ状態で裂け目を開いた場合は古釘の地点に同じような裂け目が生まれ、この両者間が接続される。そして接続された裂け目へと身を投じることで、別の裂け目の位置へと瞬間的に移動することができる。なお、閉じる際は裂け目に向けてもう一度剣を振ればよい。
製造当時は対応する釘が数百本もの数存在していたという記録が残っているが、長い年月の中で失われたのか現存するのは8本のみである。

CiENT

【概要】

かつてヴィルーパに存在した企業。
ヴィルーパ発のベンチャー企業であり、オーパーツの発掘・発見と管理、およびオーパーツ研究を基とした兵器開発を業務内容としていた。
オーパーツ発見以降、それらに関わる事業の数々を推し進めていた観測者に追随する形での起業となり、既にオーパーツ事業のイニシアチブを大きく握っていた観測者との差別化を図ってか、オーパーツの兵器利用に主軸を置いた研究を行っていた。
赤をコーポレートカラーとする観測者への対抗心か、会社ロゴは藍色の「CiENT」の文字だった。

【顛末】

ヴィルーパ黎明期。土地の開発と社会の構築が進む中で十三連合というシステムが考案された時、「どこが連合の一員となるか」が大きな課題となった。
未だ秩序の覚束ない星に生じた、僅か十三の支配者の席。奪い合いとなるのは必然だった。
企業間の激しい権力争いは次第に武力を伴う抗争と化し、その最中で多くの武器が使われた……CiENTの兵器を除いて。

抗争が本格化する直前、(当時は特に)未知数なオーパーツ技術を用いた強力な武器の数々は他企業にとって警戒の対象となった。CiENT自身に使われてもCiENTがどこかに売っても厄介。然して自分達もCiENTの兵器を用いたとして、互いにそれで攻撃し合えばどこが勝ったとしても大損耗は免れず、後の秩序構築にとって暗雲となりかねない。
であれば、どこかがそれを使う前にCiENTもろとも消し去るべし。
かくしてCiENTを警戒した数社は徒党を組み電撃戦を展開。一夜のうちにCiENT社は陥落し、その炎は十三連合締結まで続く巨大な抗争の狼煙となった。

ちなみに、兵器開発に比重を置くCiENTを危険視し襲撃において数社をまとめ音頭を取ったのは、同じくオーパーツの管理と開発を業務としていた『観測者』である。


焚構群

(ふんこうぐん)

【概要】

十三連合が一角・イーヴィスを筆頭に、上層企業数社が秘密裏に出資する武装組織。
旧CiENTの残党によって構成され、かつての社の人員と技術を受け継ぐ。そのため対オーパーツ技術に特化した戦力を擁し、兵は少数ながら装備と作戦次第でオーバーテックの数々に身を包む大企業の兵とも対等に渡り合うことができる。
エンブレムは藍色の炎を象ったもの。

【発足】

十三連合締結から数年。生き残った旧CiENTの技術者は十三連合に対して無謀なテロ行為を画策していた。その動きをいち早く察知したイーヴィス社は彼らと接触。資金提供と研究の場、そして観測者への『復讐』の機会を与える代わりに、イーヴィス社の機密を守る刃となることを提案した。
これにより秘密主義的なイーヴィスは自社で戦力を持たず外注することで社と兵士のつながりを曖昧としつつ機密を守ることを可能とし、旧CiENTもまた復讐の牙を研ぎながらCiENTの遺した研究の数々を生き返らせられる事となり、ここに互いの利害が一致。連合の網すらも掻い潜る、影の処刑人が誕生したのである。
活動が軌道に乗ってからはイーヴィスの仲介で親イーヴィス企業からの出資も始まり、着実にその影響力を増している。

【業務内容】

表向きは「不可解な事象(つまりオーパーツ被害)による生命・財産への損害」に対応する中層の保険会社・ANCiNC(アンシインク)として活動。他社の目を誤魔化しつつ、オーパーツに関する情報へのアンテナを張っている。

焚構群としては出資企業の機密保持やオーパーツ等有益資源・情報の入手・売買を主な業務とし、出資企業に対し探りを入れた者の処刑や競合他社の妨害・攻撃、オーパーツ確保に向けた遺跡探索の代行等を行う。
出資企業の秘密を守る業務内容、そして旧CiENTの因縁から『観測者』を焚構群にとっての最大の敵と見做し、観測者の擁する戦力・テクノロジーへの対抗策を多く研究・保有する。
その最もたるは観測者執行部との戦闘を専門とする部隊「閉眼班」である。